Visual Studio のフォルダ構成

ここで Visual Studio を用いてプロジェクトを管理する際のフォルダ構成について説明します。

手順

[ソリューション エクスプローラー] より上から2番目にある "ConsoleApplication1" を右クリック 説明の都合でこの資料では上記項目を今後 "プロジェクト項目" と呼ぶことにします
【備考】 ソリューションとは、複数のプロジェクトを管理するための枠組みです。そのため、1つのソリューションには複数のプロジェクト項目が存在しえます。この資料でも後半にプロジェクトの追加を行います。
下部にある [エクスプローラーでフォルダーを開く] を押下 次のように、".cpp", ".vcxproj" ファイルを含むフォルダが開いたことを確認します
【補足】 ここで下記のように ".sln" ファイルを含むフォルダが開かれた場合、前の手順でプロジェクト項目ではなく、(一番上にある)ソリューション項目を右クリックしています。 この場合、"ConsoleApplication1" フォルダをダブルクリックします。 すると、同じフォルダが開かれます。
これまでの操作であれば、次のような内容になっています : (①重要なもののみ強調しています ②フォルダは [] で囲っています)
ファイル名説明
📁[Debug]ビルド時の一時ファイル群のフォルダ(Debugビルド)
ConsoleApplication1.cppソースファイル (.cpp)
ConsoleApplication1.vcxprojプロジェクト (.vcxproj)
ConsoleApplication1.vcxproj.filtersプロジェクト関連ファイル
ConsoleApplication1.vcxproj.userユーザー毎のプロジェクト関連ファイル
【補足】 これまでの操作によってはこれより多い場合があります。例えば "Release" や "x64" というフォルダが存在する場合があります。
ここにある主なファイルは、ソースファイルプロジェクトビルド時の一時ファイル群です。 つまり、ここにはビルドした成果物 (.exe) はありません。 ビルドにより生成された成果物はソリューションフォルダ配下にあります。 下記のボタンを押下してください。 一つ親のフォルダに移動します 下記のようなフォルダが開かれたことを確認してください これまでの操作であれば、次のような内容になっています :
名前 説明
📁[ConsoleApplication1] ┣ 📁[Debug] ┣ ConsoleApplication1.cpp ┣ ConsoleApplication1.vcxproj (以下省略...)プロジェクトフォルダ (先ほど内容を確認しました)
📁[Debug] ┣ ConsoleApplication1.exe ┗ ConsoleApplication1.pdb ビルド成果物フォルダ (Debug) および成果物
ConsoleApplication1.sln ソリューションファイル
ソリューションファイル (.sln) と同じフォルダの Debug フォルダ内にビルド成果物がありました。今後、エクスプローラーから Visual Studio で作成した/生成されたファイルを参照することがありますから覚えておいてください。

コンソールアプリケーションの実行について

プロジェクトの成果物である ConsoleApplication1.exe がありました。ダブルクリックで実行してみます。 ・・・一瞬ウインドウが表示され、すぐに閉じられました。 なぜならこの exe ファイルは出力のみを行うコンソールアプリケーションであり、入力待ちが一切行われないためです。 実行されたことを確認するにはコマンドプロンプトを開き、そこで実行すればよいです。 アドレスバーをクリックします "cmd" と入力し、Enter キーを押下します コマンドプロンプトが開いたことを確認します また、カレントディレクトリを示す部分(下記赤線)がビルド成果物フォルダになっていることも確認しておきます ここで "con" と入力し、Tab キーを押下します "ConsoleApplication1.exe" と入力されたことを確認します コマンドプロンプトの補完機能が動作し、カレントディレクトリにあるファイルからコマンドを補完してくれました。 Enter キーを押下し、exe ファイルを実行します プロジェクトの成果物が実行できたことを確認できました。 Visual Studio の基本については以上とします。 それでは、次のページから関数の呼び出し方法について見ていきます。